間に立ってくれた所有者のご親族のTさんから、『民宿谷崎』を譲ってもいいというお話をいただき、まずは一緒に建物をのぞかせてもらうことにしました。
『結構痛んでるよ~』
『全然OKです』
『ここはカーペットの下の畳腐ってるね』
『全然OKです』
『去年の秋、屋根が一部壊れてね』
『全然OKです』
『この部分なんだけど‥』
『全然‥‥‥‥、OKです』
というような状況ですが、こっちはお金がない立場、ハナから立派な建物なんかもらえるとは思っていません。むしろTさんが凄く気を使ってくれるのが申し訳ないくらいで、結局建物はタダ、土地代として良心的な金額を提示してもらいました。もうこの辺から冷静に損得やリスクを考えるのはいったん停止して、行けるところまで突っ走ることにしました。
せっかく入った居酒屋『蔵』さんも、わずか3カ月で退職。蔵さんにはホントご迷惑をおかけしたと思います。そして5月には土地の売買契約を済ませました。(と思います。すいません、記憶が…) 同じころ、糠平舘の社長さんに声をかけていただき、旅館組合の懇親会に出させてもらい、同業者の皆様にご挨拶。←これ、すげー緊張した
そして改装工事をしてくれる大工さんを探しはじめます。しかし、最初は皆さんやる気満々なのですが、現地を見るとなぜか(笑)腰が引ける状況。やはり上の画像ではねぇ そんな中、ようやく4件目に話した『熊倉組』の社長さんが(たぶん同情して)引き受けてくれることになりました。そして他の段取りもある程度めどがついたので、1996年の7月に上士幌町糠平へ引っ越してきました。
- がちゃ@東京 (2010年07月03日 18時07分)
- ふぅ~む。話には聞いていたけれど、
ホントにすごかったんですネェ。。。このお部屋に何泊したかなぁ。。。。
- せんべぇ(2010年07月03日 22時38分)
- このお部屋(キタキツネ)ねぇ(笑) ほんといつ崩れるかとひやひやしながら商売していました
何とか切り抜けられて良かった、というのが偽らざる本音で~す。