最後の最後まで行って、ちょっと書く間隔が空いてしまった“how to make せんべぇ”です。今回と番外編を一回書いて終わりましますね。たくさんの方が読んでくれたようで、拍手の数を見るとちょっと怖い、というか、『拍手してるヒマがあれば泊りに来いよ』というのがホンネですが、ここはオブラートに包んで、『この分が泊りに来てくれたらどんなにいいのに』って感じでまとめたいと思います。
改装終了時の“旧”ぬかびらユース。古いなりに小ざっぱりしたでしょ(笑)
そして1996年12月21日、せんべぇさんは32歳で宿として営業を始めました。でも、最初の晩にお泊りのお客さんはわずか一人 まあ、“いただけで良し”という状態からのスタートでした。翌年の2月からは正式にユースホステルとして営業を始め、少しずつお客さんが来てくれるようになり、何とか今まで続いておりまする。まあ、明日こけてもおかしくないという状況は、いっこうに変わらないけどね
それにしても、こける(失敗できる)立場まで持ち込めたのは本当にうれしいっ
宿屋の勉強の過程で上手くいかなくなって、クニに帰るという可能性はいくらでもあったけど、そうなった場合は『失敗した』というより、『チャンスが来なかった』っていう気持ちになったんじゃないかなぁ、たぶん。失敗するためには、まずスタートしなけりゃならないからね。でも運良く宿を持てて、“上手くゆくのも自分のせい、つぶれるのも自分のせい”という立場になれ、大袈裟にいえば『この店を背負って世に俺の真価を問うてやる』という気持ちで商売をはじめました。う~む、気負いすぎですな
いずれにしても、たくさんのことを学んで、たくさんのことを失いながらここまで来ちゃったので、あとはお客さんに楽しんでいただけるようにしながら、ぬかびらユースを何とかつぶさないようにして、二人の子供たちが大人になるまで頑張りたいものです。